アンナプルナ:シャクナゲ街道 2006年3月18日より3月29日 初めてのネパール旅行(2005年10月27日から11月8日まで、ジョムソン街道)から戻って1週間もたたぬうちに今回のトレッキング参加を決めた。それはジョムソン街道トレッキングが人の生き方を問い直すようなカルチャーショックを受けた旅であり、もう一度ネパールでの体験をなぞり、その意味を確かめてみたいという気持ちが帰国以来沸々と沸き上がってきたのだった。 このトレッキングは3月中旬から5月頃までアンナプルナ山域を赤く染め上げるというネパールの国花“シャクナゲ”の撮影で、トレッキングそのものが目的ではなかった。ツアー会社による企画ではないので、私は参加者の一人に仲介の労をとって頂いた。 実施計画の過程 計画者はEWK(女性山岳会)所属のGさんとYさん。 実行計画はGさんが懇意にしているリンジ・シェルパ氏とEメール のやりとりによって進められた。飛行機・中継地バンコックのホテルの手配は旅行会社T・H・Iに依頼、ネパール入国ビザの申請などは各個人が現地で行った。本格的準備期間は約4ヶ月、Gさんがシェルパ・参加者の仲介者として忍耐強く連絡と質疑応答を繰り返し行った。こうして次第に山容が姿を現すのを見るが如く、旅の輪郭が出来上がっていくのに参加することが出来た。従って成田で集合するまで私は殆どの参加者と面識はなかったが不安を感ずることなく、当日を迎えることができた。 総勢8名、内5名は山岳会所属、私を含め3人は会員の友人である。あとで判ったことだが全員が60才以上であった。 ( この紀行文は二部構成で、I日誌とIIヒマラヤ・トレッキング一般となっている。トレッキングの形態、スタッフに関しては後半のIIを参照してください。) |
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アンナプルナトレッキングキング日程表&紀行文(写真付) 2006年 map | |||||
No. | 月日 | 都市名 | 交通機関 | 内 容 | |
1 | 3月18日(土) | 成田 バンコク |
国際線TG641 | 到着後ホテルへ RADISON HOTEl | |
2 | 3月19日(日) | バンコク カトマンズ ポカラ |
国際線TG319 国内線 |
2時間余り遅れ7時ポカラ着。飛行機が遅れたため、予定変更して今晩はポカラ泊と決まり、直ちに専用のマイクロバスでホテルへ。ブーゲンビリアが美しい。 | |
3 | 3月20日(月) | ポカラ ナヤプル |
トレッキング | 朝食前にフェワ湖畔まで散歩、アンナプルナ・サウス(7219m)、マチャプチャレ(6993m)がうっすらと姿を現している。13時 トレッキング開始。両側に商店の並ぶナヤプルの村道をしばらく行く。村はずれから河に向かって下ると対岸に白壁のロッジが数軒、日本の渓流沿いの温泉宿の風情である。ビレタンティBirethanti(1100m)である。 | |
4 | 3月21日(火) | ガンドルン | トレッキング | 6時半頃、マチャプチャレの頭が見える。9時30分 キムチェKimche村 ほぼ登り切った見晴らしのよい茶屋で休憩。登ってきた谷やシャウリバザールの平地、対岸の村が良く見える。 石畳の道は 明るいゆるやかな登りで、フェディ村Fedi、そして美しい木立に囲まれたチャニーChaneの村を通過。 | |
5 | 3月22日(水) | タダパニ | トレッキング | 6時15 分 朝焼けのアンナプルナ、マチャプチャレなど、素晴らしい眺めに興奮してベランダ、屋上で撮影。村外れより山道を登る。展望のよい高所に建つロッジ前を過ぎる。 木立の合間にアンナプルナ山群と村落が見え隠れする。見上げる山の斜面の所々に満開の赤いシャクナゲの木、うっすらとピンク色の木など。いよいよシャクナゲ地帯に入ったのだ。 | |
6 | 3月23日(木) | タダパニ ゴラパニ |
トレッキング | 7時20分発。下のロッジまで下り、林の中へ。雪の上にシャクナゲが散りとても美しい。8時25分 バンタンティBanthanti hill(2660m)アンナプルナの眺望が素晴らしい。 遠望の山の斜面は朝日を浴び、所々ピンクに染まるシャクナゲの原生林。 | |
7 | 3月24日(金) | ゴラパニ ヒレ |
トレッキング | 5 時 出発 ロッジ脇からヘッドランプを頼りに登る。プーンヒルまで三分の二あたりの峠のチョーダラ。次第に雲が下がりはじめ、180度の展望;左からポトフライズ、ダウラギリ、アンナプルナ・サウス、ヒマチュリ、ガンサプルナ、マチャプチャレ、アンナプルナII,アンナプルナIII,アンナプルナIV,ラムジュン | |
8 | 3月25日(土) | ヒレ ビレタンティ ポカラ |
トレッキング | 石畳の村を渓谷沿いに下る。渓谷はやがて広い河原となる。蝶や野鳥が舞う、朝日に輝く田園風景となり新緑や花がきらきらと美しい。 | |
9 | 3月26日(日) | ポカラ カトマンズ |
国内線 | フェワ湖南側、対岸の丘陵(1113m)に建つストゥーバ、日本山妙法寺へ。 | |
10 | 3月27日(月) | カトマンズ | カトマンドゥ市内観光(ボダナート、スワイヤンブナート)と買い物。 | ||
11 | 3月28日(火) | カトマンズ バンコク |
国際線 | 機内泊 | |
12 | 3月29日(水) | 成田 | |||
ヒマラヤ・トレッキングについて | |||||
ロッジの規模と設備 | トレッキング中の生活 | トレッキングスタッフ | 最後に | ||
今回の参加者・スタッフ | |||||
G ( 企画者、花と山の愛好家)、 T(ベテラン登山家、)、U(ベテラン登山家)、KY(探鳥家)、 N(花と鳥の愛好家)、K(花と山の愛好家)、Q(初級トレッカー)、R(中級トレッカー)計8人。 |
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サーダー:ダワ・シェルパ 主任シェルパ(今回の実質上の責任者):リンジ・シェルパ 助手シェルパ:グルンジ(主にNさんに従う)、 パルカ、ダニー(状況に応じU、K、R・Sに従う) この2 人は歩行中のみで、配膳などには関わらなかった。 個人シェルパ:マンガル(G、Tさんの個人シェルパであるが助手シェルパと して、先頭を歩き、配膳、給仕に携わる) 馬方と馬:ラジバハダー、馬の名前は不明 ポーター:2名(名前不明) キッチンスタッフ コック:名前不明、妻を伴う(スタッフではないが運搬や調理を手伝っていた)助手:2名(名前不明) |
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