エベレスト街道へのトレッキングは今回で4回目となります。第1回目は高山病で目的地のロブチェまでは行かれず、ペリチェ止まりで、2回目はカラパタール登頂、3回目はゴーキョピーク登頂です。いずれもカトマンドゥからルクラまで国内線の空路で行き、そこからのトレッキングです。
今回はルクラまでは同じですが、高度は最高で3,600m程度のアップダウンの多い、今はあまり歩かれなていないエベレスト街道クラシカルルートという、ルクラからジリへのトレッキングです。世界最高峰のエベレスト初登頂をめざして1950年台から数多くの遠征隊が通った道で、ヒラリーや植村直己もジリからルクラまで歩いて、そこからエベレスト登頂をめざしたといいます。
停滞日を含めてルクラから8泊9日歩き、あとは2日間バスでカトマンドゥに至るというコースです。高度はないものの、連日アップダウンの連続で、かなり体力のいる行程でした。展望も現エベレスト街道には劣りますが、トレッカーも比較的少なく、通過する村々ののどかな風景、ドゥード・コシの谷間と石垣に囲まれた家々、そして段々畑が延々と広がります。所々満開のシャクナゲ(まだこれから咲くシャクナゲの方が多かった)の樹林帯を歩いていきます。もう少しあとのほうが全山真っ赤になるほど素晴らしいシャクナゲ街道となると思われますが、十分に堪能できました。
ちょうど見ごろのサクラソウの群落、山里に点在するコブシの花、マクロレンズでようやく撮れるリンドウなど可憐な花々に出逢い、山岳展望には欠けるものの心癒される素晴らしいトレッキングでした。
このコースを歩いて、印象に残った風景、花をカメラに収め、記録に残すことにしました。
キーワードは *シャクナゲ *サクラソウ *棚田 *コブシ *リンドウ *寺院
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