2009年7月22日 今世紀最大といわれる皆既日食を観測撮影 中国杭州の安吉県天荒坪にて

観測地のGPSデータ(GPSmap 60CSにて):
N 30゜28.367’
 E 119゜35.759’ 高度 910m
  map



全太陽




第1接触後



日食30%



部分日食40%



部分日食60%



部分日食80%



部分日食90%



1回目ダイヤモンドリング



皆既日食1



皆既日食2



第2回目ダイヤモンドリング1



2回目ダイヤモンドリング2



2回目ダイヤモンドリング3



皆既日食後の太陽
(部分日食)



日食観測地



日食観測状況1



日食観測状況2



天文ガイド主催のツアーに一緒に参加したメンバー
          

感想他:
 7月22日、観測地に向けて宿泊のホテルを5時30分バスで出発した。交通渋滞が予想されるので、観測地まで35分、中国標準時8時20分に始まる日食に余裕を持って出かける。天気は全体的に曇りで、皆既時間帯の天気が心配である。時々窓の外をを見ると少し雲が切れて青空が見え、何とかこのまま広がってほしいと願う。しかしあまり期待が出来そうもない状況だ。心配はしつつも観測地に到着して、カメラ2台を設置、皆既日食観測に備える。安吉県天荒坪はダムになっていて、その周りをぐるりと観測隊が囲んでいる。予め観測場所が割り振られていて、決められたところで観測することになる。そこでの参加者はは3,000人とも6,000人ともいわれる。中国人をはじめとして、ヨーロッパ人、アメリカ人、インド人、そして日本人も含めて科学観測隊やアマチユア天文同好家で賑っていた。
主催者の天文ガイドのスタッフが、正確な時刻のアナウンスを3回にわたり行い、時刻合わせをする。
そして第1〜第4接触の時刻もアナウンスしてくれ、カメラのフィルターの取り外しまで親切に教えてくれる。

30年ほど前、初めてインドに皆既日食の観測に行ったとき、そのあまりの神秘的な光景に見とれて、フィルターをつけたまま撮影してしまった失敗談が思い出される。雲は相変わらず次々と現われ、時々太陽を覆い隠す。あと30分なんとか頑張ってほしいと祈らんばかり。
少し風向きが変わったのか、雲と雲の間に太陽が留まっている感じになった。
よし、このまま、このまま行け。
皆既時間帯に入った、どこからともなく”わー”とも”うおー”ともいう歓声があがった。私は2台のカメラのシャッターを切りながら、肉眼でも眺め、感覚を総動員して感激に浸る。

第1接触:8時20分45秒 第3接触(皆既日食):9時33分03秒 皆既時間:5分34秒継続
第4接触(日食終了):10時57分57秒

 かくして今世紀最大といわれる日食は終わった。インドのときは皆既時間は3分ほどだった。その時の感動も未だに続いている。テレビで20回参加した方へのインタビューが報道されていたが、その気持ちは十分に理解できる。今回はじめて参加されたという友人は、来年の日食の予約も考えているらしい。しかし、どうもそのツアーのひとつは既に満席ということだそうな。今回一緒には参加しないで、トカラ島に7月3日に行って待機していたもう1人の友人は、豪雨の中の日食だったそうです。中国に一緒に参加した他の班の方では曇っていて見られなかったそうです。今年は全国的に雲りがちの天気で、私たちのグループは幸運だったといえるでしょう。

皆既日食