 |
|
11月28日(金) リオ・クケナン (トレッキング)ロライマBC(1870m) 約9km/約5時間 |

クケナン
|
カテルペラ |
6:10 朝食前にキャンプ地を取り囲む木々を抜け出てみると草原が広がり、ロライマ、クケナンが地平に二枚の屏風を広げたように聳える.
草原のスゲ類の葉先に朝露が光る. 7:30 出発. 朝の散歩道をのんびりと写真を撮りながら行く.
ロライマ、クケナンが次第に近づいて大きく迫り、その度に写真に収める. |
8:10 アルバンさんが大きな蛾の幼虫を葉に乗せて私たちに見せようと追いつく。現地の呼び名はカテルペラというらしい. |

手にはブラックベリー |

ロライマを背に |
草原を渡る風が心地よい. 9:17 休憩 下山者と行き会う〜9:30 9:55 休憩 日差しが強くなる〜10:09
10:50 最終休憩地 ロライマが迫る. ガイドのエリオさんがキャンデーを配ってくれる. ポーターたちも少し先で休憩〜11:10 急登が続く. 11:25 小休.
再び急登. スペイン人、フランス人他多数が下ってくる. 手にブラックベリーの房を持って. ベースキャンプ(BC)の周囲に一杯あると教えてくれる.
12:17 BC着強烈な陽射しに辺りのブッシュが白っぽく見える. 常設の大きなテントの下に昼食の用意がされている:サラミ、生野菜(キャベツ、人参、玉ねぎ、トマト)、パン、クラッカー.. |
日陰では汗だくだくの背に風が通り、乾燥した真夏の気持ち良さ,爽やかさである. テントは少し先の流れを渡った乾いた平地に設営. 周囲は背丈ほどのブッシュ.
トイレテントの使用法の説明がある:トイレテント内の添え付けのビニールに用をたし、石灰をひとつまみ入れ、固く縛って角に置いておく.ポーターが回収するとのこと. 小水は外で.
テント場から10分ほど下った谷川に水浴に行く. 広さ4畳半ほど、深さ腰ほどのプールがあり、水はここに一旦溜まって、再び岩の間を緩やかな滝と成って流れていく.
はじめはその冷たさに震えながら、次第に冷たさが快感となり、それぞれシャンプー、水浴をする.
杉さんがロライマの絶壁が夕日に刻々と赤く染まり、そしてグラン・サバンナに真っ赤な太陽が沈んでいく、壮大な景色を見るよう誘う. まだ余熱の残る岩の上に腰かけ、前方眼下に広がる草原に目を据える.
|

グラン・サバンナ
|

日没の輝き
|
グラン・サバンナは薄衣を掛けたように靄がたな引き、所々に焼き畑の紫煙が上がる. 私たちが登ってきた彼方にゴマ粒ほどの赤い点. 教会の屋根である. そこを起点に細々とした道を丘の起伏に沿ってたどっていくとその先は地平線に辿り着く. 昨日出発したパライテプイ村の辺りである.
空は蒼く、黒々とした雲の奥に夕日が赤く輝き、雲間から光が帯状になって幾本も地上に達する.「天使の階段」と言うそうだ. 雲に遮られ太陽は丸くない、しかし円周の縁が地平に触れ、濃いオレンジ色の球体は徐々に、ゆっくりと、そして規則正しい早さで沈んでいく.
残照の闇がグラン・サバンナを覆い始め、私たちもようやく腰をあげる. 19:00
夕食(刻みキャベツ、人参、玉ねぎのサラダ. 鶏の煮込み、ライス. チョコレート). 既に陽は落ち、黒々とした巨大な塊となったロライマの岩壁を背景に光が舞う、流星? 蛍?
.
|
11月29日(土)快晴 午後 霧雨 ロライマBC ( トレッキング)ロライマ頂上(2700m) 約3km/約4.5時間 |

大岩壁とピーチ岩 |

ジャングルの登山道 |
6:10 クケナンの絶壁の先端に朝日が射しこみ、やがてグラン・サバンナも光を浴び、そのゆるやかな起伏は、影をつくり、さながら波のうねりのようだ.
うすモヤに覆われた草原は大海原と見紛う. 私たちが歩いてきた道が一筋、リオ・クケナンへ、そしてパラテプイ村へと消え入る. 7:22 いよいよロライマの大岩壁へと向かう.
|
前日水浴をした谷を下りきり、水浴場を渡ると間もなく、岩登りに近い急登が続く. 7:55 足場のよいところで小休〜8:05 シダやラン科の植物など茂るジャングルの登りとなる.
日当たりが良い. |

<カー>岸壁を見上げる |

<カー>直下アルパンさんと |

滝直下の登山道
|
水場を渡り、再び登り. 8:22 休憩 アルパンさんが追いつく. 急登が続く. 途中一昨日の道が下方に見渡せる. 8:49 ロライマの垂直にそそり立つ岩壁(ピーチ岩)を見上げる. 9:20 ピーチ岩直下〜9:30
10:09 ロライマ最高地点マーベリック岩(carの形をしている)直下. |

怪物くんのお出迎え
|

さながら天空の海底
|
15分休憩. 外国人数人 ここから下り、登り、下り、登りを繰り返す. 10:43 滝直下通過. 岩ゴロゴロの岩場を急登、霧のように水が降ってくるが幸い水量は少ない.
11:15 休憩(15分) 岩ゴロゴロの急登が続く 11:57 頂上,登山口. 奇怪な巨岩がそそり立ち、まるで海底のようだ. |
昼食:ハム、目玉焼き、チーズ、トマト、レタスを挟んだ大型の丸バンのサンドウイッチ. 霧の時や、方向が判らなくなった時は動き回らない、トイレなどその場を離れる時は必ず声を掛ける、など注意を受ける.
12:30 巨岩や大岩のすき間を縫い、割れ目をくぐる、迷路のような岩上の道だ. 砂地の道もある. 岩には漣のような、あるいは風紋のような模様、海底を思わせるような岩棚の道、所々に水溜まり.
まさに天空に広がる海底である. |
 |
私たちの今夜の宿は『プランシパル ホテル』? 13:10 軍艦のような岩塊が目のまえに立ちはだかる. ブッシュの間を少し登ると巨岩の下に出た.
大きな洞穴が口を開け、そこにテントが4張り. このロライマの頂上には11軒の「ホテル」、つまりテント設営可能な岩棚のある巨岩があり、それを称してホテルと呼んでいるのだそうだ.
パーティの大きさにより、あらかじめトレッキング管理センターで「ホテル」を割り振られる. |
プリンシパル ホテル
張り出たさらに上の岩棚にはスタッフのテントが一張り. その隣の岩棚はキッチンになっていた. スタッフはそれぞれ棚を見つけてハンモックなどで寝泊まりするらしい.
お昼を食べ終わるころから霧がではじめる. 15時まで自由時間.
それから探検散歩に出る予定だったが、霧はますます濃くなり前方に聳える岩塊、通称「カーcar」も隠れてしまい、雨も降り出す. 結局夕飯までテントのなかでそれぞれ過ごす. 夕食も外にテーブルを設置できず、各テントにスタッフが運んでくれる. じゃがいもがいっぱい入った暖かいスープ, スパッゲティ・ミートソース, 桃のシロップ煮. 昼の大きく栄養たっぷりのサンドウイッチを完食してお腹いっぱいのため、2人夕食をパスする. |
   |