2011年7月5日(火)~7月30日(土)26日間
7月20日(水) チャウリコット、ナウリ( 3535m)    トレッキング 5.4km
              7時45分発  12時40分着
 
 雨のなかを出発,登り。草原にはイリスがあちこちに咲く。森林地帯に入り道はやや広くなり,出発から2時間、 3960mに至る。雨が上がる.ナムカがいつの間にか茸を一杯採る。スタッフ用らしいが,夕食に出してもらうよう頼む。森林に囲まれた草地の奥の岩の上にカラスのような鳥を見つける( 3460m)。 国鳥ダフェである。双眼鏡を取り出し観察。首の辺り紫色、ブルーで色鮮やかである。
  ここから急登するとぬかるみの斜面に茶屋がある。覗くとおじさんがバターを作っている。
中に入れてもらい薪ストーブの前に座る。雨と汗で濡れた身体は冷えきっていたのでほっとする。茶屋の夫婦の居間兼寝室でもあるらしい。トウモロコシ酒(チャン)を注文。酸っぱくさっぱりしている。ストーブで温めてあるが、熱くなくフーフー飲む甘酒が恋しい。1時間半ほど夫婦とおしゃべりをしながら休憩し,再び雨の中をぬかるみ道を10分ほど登り、林を抜けると放牧地に出た。今日のテント場ナウリだ。 地形が斜面のためテントは少しの平地を利用してあちこちに張ってある。

スタッフが茸を一杯採る

茶屋の中でバター作り

茶屋に入りストーブの前に座る
      
   トウモロコシ酒(チャン)を注文           テント場ナウリ
7月21日(木)ナウリ、ナプカナ (3070m)   トレッキング 8.8km
              7時30分発  14時45分着
霧雨のなかを出発、やや広い山道に出る。30分ほどで峠( 3670m)に達する。大きなブナの木に花が咲いている。往路では気がつかなかった。 ここからは広々とした草原がうねうねと広がり.車一台分幅の道が緩やかに上りながら続く。往路と同様に花探しに夢中になる。バニクラータが草原のなかに屹立し、近くにはジャコウソウ、赤色のキジムシロ属の花、赤紫や黄色のシオガマギク、テガタチドリ,アネモネ(白と紫)、プリムラ、トウダイグサ、モリナ,セリ科などが色とりどりに美しい。 9時30 分ムリア峠(3805m) 。 小屋でヤクミルク入りコーヒーを注文。往路と同じくワン公が入り口に寝ている。幼い姉弟が無心に遊ぶ。  

 9時50分 反対側の急斜面を下る。シャクナゲが茂る森林地帯 にはいる。 大きな岩や石ころ混じる道で、湿って薄暗い。笹薮もある。10時40分 ,3470m地点まで下ったところに陽の射す草地が現れ.紫色のフウロソウが一面に咲き乱れ.所々に白のアネモネが混じる。 周囲は針葉樹(トウヒなど)、ダケカンバの古木の森である。谷川の音がする。 森を抜けると草原となりヤク小屋が2~3軒現れる。ひどいぬかるみ道で、往路と同様、ヤク小屋の前に敷いてある石伝いに通過する。12時(3290m),昼食用のテントに着く。近くのヤク小屋から煙が上がっている。この地域にはポツリポツリとヤク小屋がある。2時間ほど歩きテント場に着く(3070m)。 背の高い、野球帽を被った客人がいる。 日本人隊(関西の山岳会の女性3名,リーダーの男性1名)のサーダーで、 これからアパー・ドルポを目指し、 先の村に投宿しているとのことだ。日本人女性がやってくる。若々しい笑顔が眩しい。5月末にネパール入りし6000m級の未踏峰を登って来たという。午後は花の写真を撮って過ごす。夕方から雨が本降りとなる。                

広い山道で

ブナの花

キジムシロ他色とりどり

シオガマギク

モリナ

デルフィニウム
                         
                    ムリア峠      ヤク小屋がある草原