ギアナ高地 カナイマ国立公園 ロライマ・トレッキングと アウヤンテプイ(エンジェルフォール)
 2014/11/24(月)~12/8(月) 
  11月26日(水)プエルトオルダス(専用車 グラン・サバンナハイウエー) サンタエレナ 約10時間
7:00 朝食 . 蒸し暑い. ドライバーのカルロスと合流.    
8:30 出発 雨のなかカロニ川に沿って走行、シウダーグアヤナを通過、この町は1961年に設立したボリバル州の計画都市で、オリノコ川南、カロニ川との合流地点に位置し、東側のサン・フェリクスの古い町と西側のプエルトオルダスの新しい町で構成されている. どちらの町もカロニ川沿いに位置し、3つの橋で結ばれている. 橋の左がオリノコ川、右にカロニ川を見るらしい.

 原野を貫通するグラン・サバンナハイウエイをひたすら走行、左右ところどころに原野を拓いた集落がある. バナナの木、赤い花をつけたアカシア、ヤシの木、ヤシの葉を葺いたバラック、ドラセナの木、路上の樹に吊り下げて売られているミカンなどが目の前を走り過ぎていく. モーテルや工場もある. かっては原住民のペモン族がこの原野で焼畑や、狩猟で生活をしていたが、道路ができてから道路沿いに移り住み、生活が変わった.

 9:38 小さな町に入る. 酪農が盛んな町だそうだ. 9:50 給油. 黄色の花が目につく. 現地の呼び名は« アラワニ »,ベネズエラの国花ということだ.樹林帯にはいる. 村落がある. 10:40 再び原野に出るが叩きつけるような大雨となる. 

  11:26 ワンパニ(チェックポイント. 以降 CP). 雨は上がる. トイレ休憩、トイレの入り口の男女の標識が読めず適当に使う〜11:50  大きな町を通過、空はすっかり晴れ陽射しが眩しい. 12:42 赤茶けたトタンと金網で囲った大きな建物に横づけ. 数台の車が止まっている. レストランらしい. 窓も入り口も大きく開け放たれ、天井が高く広々とした土間に柱が何本も立ち、その間にテーブルが並ぶ. 入り口右手にカウンターがあり、その奥が調理場で、焼肉炉がある. 風がよく通り、涼しい. ここでガイドのエリオと合流. 彼は英領ガイアナの出身で英語が堪能だ. 早速ランチを注文してくれる. マニョオク、アボガドとキャベツのサラダ、焦げ目も美味しそうな焼き上がったばかりの焼肉の山、トウモロコシのパンケーキ、ガッシャパ(チーズ).彼自身はスープとマニョオクだけのシンプルな食事だ〜13:36

 14:15 (CP) お腹もきつく皆居眠り. 14:22 キュニCuyni川に架かる橋通過,脇に円形アーチの優雅な旧橋,エッフェル搭の設計者G・エッフェルの作品だそうだ. 彼の鉄骨の作品は南米にも及んだのだ. 14:23 エルドラドEl Dorado(CP).ここがグラン・サバンナ・ハイウエイ10号線の起点となる. 道路の両脇は見渡す限り原野が広がり、ところどころにパパイア,バナナ農園, ペモン族の新しい村が点在する.

 15:12 パザオルホ(CP)通過. 村道は凸凹, 家屋はトタンの二階作りでひしゃげ、思わずネパールの街道筋の村を思い出す. 貧困の様相にはおそらく世界中, 共通点があるのだろう.

 15:21 サンタエレナへの最後の大きな町ラスクラリタスLas Claritasを通過. ここからカナイマ国立公園域に入る。前方に山があり、車はそこを登っていく. 15:57 (CP). この辺りは沼地があり、ススキが生えている.

   
専用車  とうもろこしのパンケーキとチーズ
   16:13 Nontailla (CP). 大草原に虹がかかる. 16:33 カモイラン 雨上がりの大空が地平線まで広がり, 赤土むき出しの平坦な広場のあちこちには水たまりができ、ガソリンスタンドがぽつんと建っている. 広場後方には宿泊棟があり, 裏手は中庭になっていて, バンガローもある.さらにその奥には大きなスラブ状の岩が重なり、谷水が滔々とその上を流れ、岸辺にはゴムの花が咲いている〜16:54

 
夕闇が迫り、遠くに山並み(モーブル山?)がみえてくる. 17:42 サンフランシスコ デユルアル 通過.
 
  カモイラン
 
遅い夕食
   18:24〜30 サンタエレナ(CP)に入り, 未舗装の山道に入っていく. 18:50 かなり登りきって人家に着く. 今晩のホテルと思いきや予約してないという. ホテルを間違えたらしい. 再び山道を下り漸くホテル, ペトイ キャンプ Petoi Camp に到着. かれこれ20時近い. 今日も長〜い一日だった. 私たちには少し薄暗い照明の下で, スープ, ロースト肉, ポテトグラタン, トマト人参キャベツのサラダ等の夕食を摂る.
 11月27日(木)サンタエレナ(専用車)パライテプイ村 (トレッキング)リオ・クケナン 約13km /約5.5時間
 
美味しい朝食
 一夜明け、南国らしい朝日がシュロ、ヤシ、観葉植物が配された中庭に降り注ぐ. 7:30 朝食. 昨夜は気づかなかったが食卓はこの中庭の一隅にある. 卓上には布製のナフキン、皿、ナイフ・フォーク、カップなど定位置に整えられ、パン、パンケーキ、ジュース、. ハム類、郷土料理コンテチャロン(揚げパン?). 粉チーズをかけて食すとのこと.そしてレモンの酸味のきいた冷たい紅茶がさわやか.
 
給油待ち
   
パライテプイのトレッキング管理事務所前で
   8:10 出発. 村のガソリンスタンドは給油待ちの長蛇の車列.徹夜組もいるとか. 8:32 CP. 草原の舗装路を走る. 鉄分を含んだ赤土むき出しの岩掘削跡あり、草原の所々にヤシ、シュロの林,小さな集落がある. 9:00 樹林帯に入る.登り坂、登り切ると再び草原が続く.

 9:13 サンフランシスコ・デ・ユルアルとの分岐点. ここから未舗装(オフ・ロード). 9:20 頃 森林地帯に入る. 登り切ると再び草原. 10:00 トレッキング基地の村,パライテプイ到着. ポーターたちと合流,トレッキングの準備をする.

草原の丘
 

 10:33 出発.緩やかに下ってから草原の丘を登る.ここを登りきれば後は楽な道ですよ、と杉さん(本当かしら?).
 
天気良し.クケナンが見えてくる. 11:37 丘のピーク. 谷の向こうには ロライマそしてパライテプイの家々が小さく見える.10分ほど休んで 再び草原の一本道を行く.
  12:47 蕨が茂る丘. ロライマが一層近づく. 丘を下ると木々が茂り, 底部に流れる小さな川を渡ると、再び上りとなり草原に出る. そろそろランチの時間かな、と期待するがスタッフの姿は見えない. こうしてしばらく平坦な乾いた道をひたすら歩き続け,クケナンとロライマが刻々と近づく.

 
クケナンとロライマ
   
 再び下りそしてやや長い登りが目前に. 頂上付近に小さく人影が見える. 13:35 大きな丘の上に出る. そこから一気にクケナンとロライマが大空に両翼を広げたように地平いっぱいに堂々とした姿を現わす.下方には大きく草原が波打つように広がり,ロライマにむかって一筋の道が続く.ポーターたちは荷を下ろし、この広大無限の空間に無言で向き合っている. かなり空腹だ.ランチを期待するがバナナが配られる.
 
谷間に虹が
 
渡渉場へ
 丘を下り、再び草原地帯. 前方の谷間に低く虹が出る.登り下りを繰り返す. 遠くの丘に赤い屋根のチャペルが見える. 15:20 第一キャンプ場リオ・テック着. 常設の小屋は閉まり、人気なく数匹の犬がうろつく. 小屋前のテーブルにハム、チーズ,パン,飲み物が用意され、ようやくお昼となった.  15:45 坂を下り、川辺に出る. 登山ズボンを半ズボンにし、サンダルを履く. 登山靴とザックはポーターが持って先に渡る. 15:50 渡渉〜16:00  
 
チャペル

リオ・クケナン
 再び丘をゆるやかに登り、トラバースするようにして教会の建つ丘を目指す.教会の丘の下方に道を取り、 一気に下ると渓流に出る. 16:30 リオ・クケナン. 水量が多いので、ここは舟で渡るとのこと,ホッとするも,舟はなんと丸木をくり抜いたカヌー. 漕ぎ手はアルパンさん. 2人づつ乗り込む. 喫水線すれすれ. 瀬の流れを利用して舟の向きを変え、無事に、あっという間に向こう岸に着く.

 上流には綱が張ってあり、トレッカー数人が足まくりし、綱伝いに渡渉している. 石ごろごろの間をゆるやかに上る。 16:53 第二キャンプ場,リオ・クケナン着. 砂地で乾燥している. 小屋の周辺にテントを張る. 疲れ切っているが、暗くならないうちに顔と下着を洗うため川まで下るが, 途中で石に滑って転び右膝を酷く突く. トイレテントの近くにパイナップルの株があった. 野生ではなく昔この辺りに村落があった名残だそうだ.