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12月3日(水)快晴 サンタエレナ(セスナ機 ) 遊覧飛行:エンジェルフォール カナイマ |
7:00 朝食. 朝食前、庭で犬と鸚鵡と遊ぶ. 7:50 出発. 村に下ると、隣国(ブラジル)からやってきた給油待ちの車がガソリンスタンドまで長蛇の列.
国境の町の風景である. 8:05 舗装道路に出る. 8:50 サンフランシコ デ ユルアル通過. 9:35 カモイラン ここでセスナ機の到着の知らせを待つ.
11月26日にも休憩したはずだが印象が全く違う. 太陽が燦々と降り注ぎ、建物入り口には土産物屋がジャスパーのペンダント、キーホルダー、鳥の羽で作ったアクセサリー、ビーズ細工などを拡げている. 赤ちゃんを抱えた女性やその母親らしき中年女性が店番するも現地の言葉しか通じない.
10:00ごろ、専用車で飛行場へ. 10:14 飛行場. 原野のど真ん中の一部を舗装した広場で何もない. セスナ機の影も形もない. 10分ほど待ってカモイランに戻る.
10:43 カモイラン. 再びセスナ機の到着を待つ. レストランでジュース(Nectal de Pear)を1カートン買い、皆んなでシェア.
11:48 再び飛行場へ. 12:10 飛行場. 今度はセスナ2機が待機.直ちに乗り込む. 12:17 出発. 幾つかのテーブルマンテインの上空を通過、岩が深く切れ込んで踏み跡もない原始の世界だが、いづれも冒険家が足を踏み入れているに違いない.
エンジェルフォールを上空から、角度を変え旋回しながら見せてくれる. カラオ川Carraoに向かって高度を下げる.
13:10 カナイマ着. セスナ機が数10機. 待機するもの、飛び立つもの、到着するものなど活気に満ちている. 飛行場脇から改造トラックの送迎車に乗り、ホテルや、土産物店、教会の立ち並ぶカナイマの村を通過、川沿いに林の中をガタガタと進む.
13:33 船着場着. 救命具を着けボートに乗り込む. 軽快なエンジン音と共に川風を受けながらカラオ川を遡ること10分.
14:00 ウカイマロッジの船着場着. レストラン棟で、ウエルカムジュースを飲む. 南国風に、川に向かって大きく窓が開き、窓の下側面に沿ってぐるりと半円状の長椅子になっている. バーがあり中心部奥に大きなクリスマスツリー、柱や天井にもモールなどで綺麗にクリスマスの飾りつけが施され、椅子のクッションもサンタクロースのアップリケ. 休日らしい華やいだ雰囲気が満ちている.
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エンジェル・フォール 上空から
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ハンモックで
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カラオ川と大きな虹
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宿泊棟は芝生の庭に散在.1棟に4〜6部屋、各々の入り口はテラスに面していて、ハンモックとベンチが置いてある. 扉にはそれぞれ趣向の異なったクリスマスリースが懸かっている.
どの部屋からもカラオ川が見渡せる.ゆったりとした談話室で、打ち合わせをしている時、向こう岸に大きく虹が懸かる. 川向こう遠くに2つのテーブルマンテインがシルエットとなって浮かび上がり、岸に打ち寄せる川水の音以外に聞こえるものはなく、動くものといったら時折沖を行き交う舟のみ. 幻想的で限りなく静寂な空間である. いつの間にかポツリとポツリと灯が点り、夕闇が川を覆う. 家路を急ぐように舟のシルエットが川面を滑っていく. |
12月4日(木)晴れ カナイマ (ボート/トレッキング) アウヤンテプイ |
4:00 起床. まだ夜は明けない. 出で立ちは雨具のズボン、長袖Tシャッツ、Keen’sのスニーカー. ビニール袋に登山靴を、スタッフバックに雨具、水、カメラを入れる.
4:30 レストラン棟へ集合. まだ夜は明けず、庭園灯のオレンジ色の光が灯る. 少しづつ空が白んでくる. 5:30 出航 私たち5人と久保氏、杉さん、舳先に水先ガイド、支配人のジョナサン、後方にエンジン操作のスタッフの総勢10人.
エンジン音と共に水しぶきを思い切り上げて、早朝のカラオ川を遡上する. |
5:40 下船 この先に大きな浅瀬があるとのことで、私たちは一旦降りて、陸路を迂回する. 乾いた広大な平原の彼方ににはテーブルマウンテンが聳え、朝露を光らせた草叢の間を赤土の道が続く.
ところどころにこんもりとした蟻塚や、全長2cmはありそうなワイン色の大きな蟻の行列に出会う. この蟻は食用になるとか.
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カラオ川遡上
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赤い大きな蟻
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瀬を漕ぎ上がる
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チュルン川
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6:30 再び乗船. 広いカラオ川をぐんぐん遡上、幾つかの瀬を漕ぎ上がる. この時エンジンは切られ、前方のガイドが大きな木の櫂を思い切り水に挿し、方向を巧みに変えながら、水中の石の間を、流れに逆らい漕ぎ上がる.
すごい力だ、そしてなかなかスリルがある. |
まもなく支流チュルン川に入る. 川幅は狭くなり、両岸の森の木々が川面に張り出す. 石の浅瀬、水草の茂る浅瀬の脇を横目に、あるいは巨岩の間を縫うように船は進む.
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唯一の道標
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エンジェル・フォール
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7:20 上陸 森の中に屋根つき、四方開放の大きな体育場のような建物. ハンモック・キャンプ場だそうで、柱の間にハンモックを吊るして寝るとのこと.
無造作に置かれたテーブルにクロスを掛け、サンドウイッチ、コーヒー、ジュースで朝食〜7:45 7:53 再び乗船 9:48 小石がゴロゴロするやや広めの
河原に上陸. ここから森の中をトレッキングする. 身支度を整え、登山靴に履き替える. 10:00 森の道は木の根が縦横に、露わにはびこり、樹木は背が高く、空は見えない.
やや薄暗い. 木蔦が垂れ下がり、ターザンの真似事をする. やがて岩と根の間の緩やかな登りとなる.
10:45 小休、標識あり. ここから急な登りが続く.11:15 エンジェル・フォールの展望台、といっても人工の「お立ち台」が設えてあるわけでない.
巨岩が組み合わさった岩場上で,直下は切り立ち、深い木立が続く. 高度恐怖症の私は縁まで行かれない. 前方彼方にエンジェル・ホールが聳え立つ.
上部は時々雲に隠れ、下部は霧となり、再び周囲の伏流水を集めて滝となり、滝壺から谷川となって流れていく.
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チュルン川の河原
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焼鶏の炉 |
久保氏とジョナサンが滝壺まで、崖下の樹木帯を降りていく. 10分もしないうちに彼方、滝壺に姿を見せるが、肉眼でやっと見えるくらいだ.
泳いでいる.
11:45 もと来た山道を下る. 12:18 小休(標識のある場所).アルパイングループとすれ違う. 13:10 森の出口. ボートが係留してある場所まで下流に向かって河原を5分ほど歩く.
強烈な日差しと、小石の照り返しでたちまち汗が滲む. 川面がキラキラと眩しい. |
13:20 乗船してほどなく、向こう岸の小さな入江に到着. 木立の中に2~3棟のロッジ、食堂棟、WC棟が佇んでいる.鶏を焼く大きな炉があり、既に大きな串に刺さった鶏が数羽、火にかざされて、美味しそうな匂いを放っている. |

黒雲が湧く
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食堂には大きな暖炉と可愛いらしいキッチンがあり、室内はひんやりと涼しい. 焼きあがった鶏が次々とキッチンに運ばれ、ぶつ切りにされ、大きな鉢に盛られてテーブルに運ばれる.手掴みで、食らいつく.
熱く、香ばしく、程よい歯ごたえと肉の香りが口一杯に広がる. はじめは遠慮がちに小さめの塊を選んだのはどこえやら、我ながら一つ、二つと驚く食欲である.
14:30 乗船. 水しぶきを上げながら快調に下る.アンヤンテプイの岩稜が見え隠れしながら続く.一時間ほどすると黒雲が前方に沸き、やがてポツリポツリと落ちてくるが、大雨にならずに止む. |
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城壁のようなアンヤンテプイ |

夕闇迫る |
16:00 頃本流に入る. 視界は大きく開け、水面は鏡のように滑らかである. ダイナミックな雲が広がり空はグレー. 巨大なアンヤンテプイがまるで城壁のようにそそり立つ.
16:55 一旦上陸. 私たちは草原の渇いた道を歩く. 船が泡立つ長い瀬を、木の葉のように下っていく. 雲の立ち込めた空の彼方にテーブルマンテインの黒いシルエットが浮かぶ.
茅葺き屋根が夕暮れに沈んで見える. 往路の晴れやかな草原とはなんという違い!広大な草原に闇が訪れようとしてる. |
7:25 小さな浜辺から再び乗船. 夕闇が迫り、水面は黒々とし、対岸の椰子の木々がシルエットとなる. 風は冷んやりとし、南国の夕暮れに旅情がかきたてられる.
17:33 ホテルの灯りが暗い川面に映る. エンジンが止められ、静かに着岸する. |
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