3月21日(火) 山腹の村々を抜けガンドルンへ シャクナゲの花第一号 野鳥観察
 
 晴れ 6時半頃、マチャプチャレの頭が見える。朝の薄明かりの段々畑の中に黒い犬が寝そべっている。牛もいる。7時 中庭で朝食。
 8時10分 Nさんの馬が到着し、直ぐに出発。段々畑の間をじぐざぐと登る。馬に乗ったNさんは間もなく見えなくなる。 9時30分 キムチェKimche村 ほぼ登り切った見晴らしのよい茶屋で休憩(ファンタなど飲む)。私達が登ってきた谷やシャウリバザールの平地、対岸の村が良く見える。面白い犬の形をした鍵や、鈴、装飾品など店先のお土産など見る。再びゆるやかな登り。日本語の「学校の為に寄付をお願い」と書いた筺がある。すぐ上に小さな学校の入り口ありここで小休止し、僅かばかり寄付をする。
 10 時30分 学校を出る。石畳の道は 明るいゆるやかな登りで、フェディ村Fedi、そして美しい木立に囲まれたチャニーChaneの村を通過。この村はグルン族で、仏教徒。家の造りも細かな格子状の透かし窓があり、ネパールの古い民家の面影を残している。ダワさんも好きな村だとか。

 村外れから左手は斜面、右側は木々の茂る谷。道は石を平に敷き詰めてある。人の気配に谷側の高い木を見ると、村人の女性が笑いながらこちらを見ている。牛の餌の枝落としをしているのだそうだ。身軽さに驚く。  チョーダラで休憩。チョーダラとは街道の所々にある正方形、あるいは道に沿った長方形の休憩場所で、背負った荷物が立ったまま下ろせる高さに、几帳面に平な石を積み上げ、正方形の場合真ん中に祠などがあることもある。Tさんが斜面に一本のシャクナゲの木をみつける。マンガルが登って3輪折って、Gさんと私達に呉れる。初めて出会ったその花を手にそれぞれ写真撮影。

 この石畳の道を左に巻くと対岸の急斜面にランドルンLandrung(1646m)の村を遠望。気の遠くなるような段々畑とその上にある村落に見入る。  ガンドルンGhandrung(1951m)の村の入り口を示す石の門を過ぎる。この辺りで下から登ってくる制服を着た学校帰りの中学生達に会う。
 13時 門を過ぎると急な石段となる。伊香保を思い出す。石段の途中のロッジ脇で小休止。チョコレートとファンタをリンジが配る。狭い石段を馬が下りてくる。Nさんの馬だ。右後足を少し引きずる。みんな我が身と照らし、疲れているのねぇ、などと話す。

 しばらく石段が続き、やっとロッジに着く。前庭のある立派なコンクリートつくりの3階建て。アンナプルナ山群が素晴らしい。食堂は大きく、欧米人、中国人グループの先客が食事中。昼食後部屋割り(温水シャワー、自動水洗腰掛け便器のトイレ付き)、洗濯をする。

 午後はTさん、Kさんと下の村を散歩。シャクナゲ、サクラソウなどが土手に咲く。整頓されたきれいな村である。KYさんとNさんは芝生の裏庭で野鳥観察。カバイロハッカ、シキチョウ、美しい茶色のキジハト、イエカラス、その他沢山。スタッフも芝生に寝ころんだり、くつろぐ。
 15時40分 グルンジの案内で村の資料館へ。昔の民家に農機具、昔の雑器を雑然と展示。時折ポツポツと雨。複雑な村道を村一周して戻る。
 外は寒くなり、食堂でアフタヌーンティー、人も多く、テレビがうるさいのでまた裏庭で野鳥観察。



チャーニーの村を遠くに見る



キムチェよりシャウルバザールを見る



ガンドルンのロッジより



ガンドルンの美術館



ガンドルン


ガンドルンにて野鳥観察
(キジバト)


アンナプルナ紀行