6月16日(火) 雨曇りのち晴れ
 7時50分 出発、少し雨模様。針葉樹の鬱蒼とした森の中へ。石のごろごろとした山道で、小さな登り下りを繰り返しながら高度を上げる。9時40分私達の馬が通過。 途中左手に中国国境への道。私達は勿論右手を辿る。単調で、絶えず足元の石に気をつけていなくはならない。

 11時半頃森が少し開け、川と同面の平坦地に出る。あちこちにピンクのバラの木。花をつけた大きな木。ここらで昼食かと期待するが外れる。川を背景に見事な紫のサクラソウ、プリムラ・グロメラダが揺れている。空腹も手伝い疲れが増す。12時11分やっと昼食場(3105m)。

私たちの荷を運ぶ馬たち

アネモネ・リヴラリス

アネモネ・リヴラリス


テンナンショウ:
アリセマ・ヤッケモンティー
ゆっくり休んで再び歩き始める。森の道は平坦で、道は幾筋もあり、テンナンショウ、ラン科の植物、アネモネ・リプラリスの白が点在して目を愉しませる。 あと1時間は歩くかと覚悟していたら、14時10分テント場トンドザム着。

余り広くない、すぐ脇に川が蕩々と流れ、三方を山に囲まれ、背の高い草が茂る窪地で湿気っぽくて蒸す。お茶の後薄日射すなか、皆それぞれに森に川岸に花や鳥の探索にでかける。馬たちはテント近くのメギの若芽を首を伸ばしてパクパク食べ、間もなく馬方さんが鉈で付近のメギをそぎ落とし馬を寄せて食べさせる。 スタッフはたき火を熾す。夕闇の迫るなか赤い炎が揺らめき、煙がゆっくりと立ち上る。

美味しいな!

馬が食べていたメギ:ベルベリス・アングロサ
 
BHUTAN2 2009