6月18日(木) 晴 |
5時14分 空が白み、小鳥が盛んに囀っている。テント内の気温は11度。天気が良いので外でゆっくりと朝食。
7時50分出発。メギなどの灌木の間の気持ちよい草地を進む。アイリス、ウサギキク、サクラソウ、リリウムなどがあちこちに咲き、やがてエーデルワイスも見つけ、写真を撮るに夢中で歩みが滞る。ペマさんたちは諦め顔だ。
明るい台地をゆるやかに登る。道端にはアネモネやラン科の花など。木の下に3枚の葉の中心にピンクの親指大の見慣れぬ球体の花。ペマさんの説明ではエビスモ(ポトフィルム・ヘクサンドルムといい、有毒だとか。 |
外で朝食 |
リリウム・ナヌム |
リリウム・ナヌム・フラヴィドウム |
エーデルワイス |
プリムラ・グラブラ |
ネコノメソウ属 |
1
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2 |
3
4 |
エビスモ:ポトフィルム・ヘクサンドルム 1~4 |
道を横切る浅瀬にプリムラ・シッキメンスの大群落が陽光を浴び、風にそよぐ。 11:15広々とした野原で(3830m)ブランチ(茹で馬鈴薯、ビスケット、ジュース、コーヒー)。
ヤクを飼う人たちの村テゲタンを通過。大きな集落で数軒の家が立ち並び、中央の広場には人も行き交う。子供たちの元気のよい声がする方をみると学校らしい。U字谷を更に進むと大きな農家が二軒。人気なく、ヤクの子供が柵に繋がれ私達を見て逃げようともがく。番犬が盛んに吠える。柵の天辺にカッコーが一羽。マドロスのような縞のシャッツを着ている。
岩が露出し、合間にさまざまな花が咲くロックガーデンのような台地を緩やかに登る。チョルテンを過ぎ、更に岩の間を縫って幾筋にもつけられた踏み跡を注意深く登ると急に平坦となり、そしてジョモラリが姿を現した。頂上は雲に隠れ半分だけだがバンザーイ! 13時40分ジャンゴダン(チョモラリBC)に到着。
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浅瀬のプリムラの群落 |
U字谷を行く |
テゲタンを通過して |
ロックガーデンの台地 |
サクラソウ一面 |
サクラソウ接写 |
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チョモラリ! 日没直前に姿を現したチョモラリ |
大きな食堂棟が建っている。ジョモラリを眺めながら軽い昼食(ヌードル)を摂り、午後は氷河から流れる川の畔に一面ピンクのサクラソウが地面に嵌め込まれたように咲く野原に出かけたり、放牧されたヤクの群を観察したり、鳥を双眼鏡で追ったり、おもいおもいに過ごす。スタッフ達も草地に車座になってトランプに興じるもの、ジーンズやTシャッツを流れで洗濯するもの、ブルーシープを遠くの斜面に見つけて教えてくれたり、仕事から解放されて大きな自然と和むのであった。
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BHUTAN2 2009 |