7月14日(土)晴れ、雨のち晴れ  カトマンドゥへ

 目が覚めると二の腕、後ろ首筋、耳、顔の一部が赤く斑点状に腫れ、痒くてたまらない。時間が経つに従い、大腿部脇や肘周り、指まで広がる。ダニか蚤か。

   8時小型のバスで出発。どこが崖崩れの場所か“期待”するが、無事ドゥンチェのチェック・ポイントを通過。途中熟年の西洋人夫妻や若者グループが元気よくドゥンチェ方面に歩いていく。彼らは皆シャベル・ベシまで下るのだろうか。前日の若者達も歩いてきたので遅く到着したにちがいない。突然バスが止まり、ここから歩き、向こうで待っているバスに乗り換えるという。私達が乗ってきたバスはUターン。

 ポーター達が素早く荷物を背負って歩き出す。道の真ん中に大きな岩がごろごろと重なり、谷に向かって雪崩れ込んでいる。三点確保で上方を巻いて向こう側にでる。やはり往きに恐い思いをしたラムチェ付近であった。ショベルカー一台とすれ違ったが復旧にはまだ時間がかかるだろう。

 カリカスタンKalikasthan(1500m)の食堂で昼食。テーブル下を鶏が歩きまわる。リンジが肉はチキンか山羊と聞きに来たので、みんな迷わずチキン。あとは適当にダル、馬鈴薯カレー風味、大根の酢のものが取り合わされてきた。カリカスタンは賑やかなバザールだがその余りに貧しい佇まいに息を飲む。錆びたトタンで囲った二階屋が道の両側に連なり、階下は食堂、雑貨や、布地屋、ミシン一台を置いた仕立屋などの店、二階は住居部で洗濯物や寝具が所狭しと干してある。

 道はくねくね曲がりながらトリスリ河に向かって下り、川沿いを暫く行くとトリスリ(540m),ここから舗装道である。トリスリ河から次第に遠ざかりながら平坦地を行き、再び登りになる辺りから雨がふりだす。窓側のシートは雨漏りでびっしょり。通路側に席を移し、Sさんはとうとう傘をさす。

 カトマンドゥに近くになるといつの間にか雨は止み、バスターミナルでキッチンスタッフとポーター達とお別れの握手をし、私達はホテルへと向かう。スタッフの襟足はすかっかりボサボサに伸びていた。 夕食はダワさんリンジと共に「ふる里」で豚カツ定食、冷や奴。ナムゲル同席



崖崩れ-1-



崖崩れ-2-



崖崩れ-3-



バスを乗り換える



カリカスタン食堂の調理場



カリカスタン・バザール
 
7月15日(日)晴れ
 
 リンジの案内でナガルコット見物。エベレストなどの山は雲の中。昼;ボダナート近くの中華レストラン:すいとん風スープ、モモ、ラティ夜:「串藤」和食定食 高くて感じが悪い
7月16日(月)カトマンドゥ発
 
 空港近くで待っていたダワさんとリンジから道中の無事を祈るお別れのスカーフを受け、ランタン谷のトレッキングは終わる。

ランタン紀行