2012年7月4日(水)〜7月25日(水) 22日間 |
7月11日(水) 霧、時々雨、晴れ間 |
ポルツェタンガ 7:40発 ドーレ(4062mGPS) 10:450着 トレッキング3400m |
7:40 出発.切り立った渓谷の小道は薄暗く、松葉と落ち葉で柔らかい感触.次第に登りとなリ、15分ほどすると岩や樺の木が庭園のように配置された明るい空き地に出る.薄日射す.
衣類を調整 のため休憩. 上空の稜線にカンテガが姿を現す. カラマツソウ、ヒヨドリソウ、そしてトチナイソウが咲く.前年のドルパで世話になったシェルパ4人の写真を撮る.彼らはいつも陽気で慎み深い.
8:20 休憩(3655m) 20分間. 対岸左斜面に水力発電所が見える.これより森林内の道となる.入り口に見事なトチナイソウの群落.
滝直下を渡り、左手に仰ぎ見ながら急登、台地に出る. 9:19 休(3780m) 20分間.正面の滝の岩棚にプリムラ・シッキメンシス、草むらや岩の間にはアスター、イワヒゲが群生する.牛数頭、子供連れの老若男女の一団が幟を立てて通っていく.夏の間高地の放牧地に移動する家族だそうで幟は一家のお守り.生まれたばかり子牛は母牛に遅れないように懸命だ.
10:10 休(3875m). チョー・オユーが雲間に現れる. 右急斜面 の長いトラバース道を登る.霧で周囲は全く見えない.斜面にキジムシロ属の黄色が鮮やか.シオガマギク、草叢にリリウム・ナヌムを見つける.
10:50 ドーレDhole(3905m)着.ロッジは斜面に建てられ上方に放牧場があるらしく牛の足が見える.眼下には川が流れ、数軒のロッジや民家、カルカが見渡せる.
周辺を花を探しながら小高い丘を散歩.廃屋があり、草叢にアオルキス(ラン科).シャクナゲの林を下るとシッキメンシスの群落. 15:00 お茶.抹茶をたてる.これまで山で遭遇した怖かった経験談に花が咲く.
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ドルパの4人 |
発電所を遠望 |
森の入口 |
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休憩地から滝を見る |
放牧地に向かう一家 |
ドーレの村落を見下ろす |
7月12日(木)13℃ 曇り |
ドーレ 7:30発 マッツェルモ(4409mGPS) 11:30着 トレイッキング 6140m |
霧が晴れて目の前の山が姿を見せる.
7:30 出発 ロッジを出て小さな丘状の草原で衣服を整え、シャクナゲの林を下り、川を渡る.無人のロッジの庭先を抜けてハイマツの間を登る. 8:10 登り切ったところで休憩(4030m) 約10分.ドーレの村を見下ろし、正面にタムセルグが堂々と現れる. 有隣矮性シャクナゲ(黄色), 岩石,
ハイマツが巧みに配置された、庭のような草原を緩やかに登り降り、辺りには蜂蜜(花粉)のような甘い香りが漂う.ケレKele(4200m)のカルカ脇を通る
8:55 休憩(4302mGPS) 巨石が点在する草地には矮性のキジムシロの黄色い花がまるで星のようだ.霧がでてきて山は見えない.プリムラ(ピンク、紫)、リリウム・ナヌム、アオルキスなど可憐な花が咲く.
10:00 休憩(4347mGPS) 約15分.一面草原の斜面.眼下にドーコシ. 石上を苔のように覆った植物アンドロサケ.放牧小屋(石造り)と石囲いのカルカのルサLuza(4360m)を通り抜ける.矮性エーデルワイスが咲く.
11:00 休憩(4415m) ホットジュースのサービス.霧が巻き冷えてくる.ボチボチ雨も降り出す. 下方に雨に煙るマッチェルモの村が美しい. カルカが河床に広がる.何種類かの可憐なプリムラを見つける.降り切った村の入り口の橋付近にはシッキメンシスの群落.
11:30マッツェルモMachherma (4409mGPS) ”トレッカーズ・ロッジ”着. 私たちの部屋の窓から石垣の囲い地(カルカ)と氷河、右手の山ではヤクの親子が草を食む.窓下のカルカ内にはキンポウゲ、アスターが咲き乱れる.
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ドーレのロッジ前 |
岩とシャクナゲの斜面 |
草原の斜面 |
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プリムラ・プリムリナ |
カルカとマッツェルモ |
プリムラ・ウォラストニー |
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